『アンナ・クリスティ』観劇

  • 2018.07.29 Sunday
  • 15:29

JUGEMテーマ:舞台鑑賞

アンナ・クリスティ

よみうり大手町ホール 

2018.7.16 13:00観劇

 

 

<出演>

篠原涼子

佐藤隆太

たかお鷹

 

立石涼子

原康義

福山康平

俵和也

吉田健悟

 

<作>

ユージン・オニール

 

<演出>

栗山民也

 

2幕

休憩入れて2時間半。

 

元船乗りの父(たかお鷹)と

20歳の娘アンナ(篠原涼子)。

 

5歳の時に農場に預けられて以来の再会。

 

農場では子どもの頃から虐待され、

逃げ出してベビーシッターの仕事につくが、

その後 娼婦になり、

体を壊して、身も心もボロボロになって

15年前に自分を捨てた父を頼って。

ニューヨークにやってくる。

 

父は、娘のために良かれと思って農園に預け、

その後15年もたってしまったが、

いつか大人になった娘が

自分を訪ねて来る日を夢見ていた。

 

父が心から喜んでアンナを迎えてくれたのが、

アンナにとって、観ている観客にとっても救い。

 

2人の石炭船での生活が始まる。

 

「男なんて、みんな大っ嫌い!」

 

というアンナの前に

船乗りのマット(佐藤隆太)が現れ、

お互いに惹かれ合う。

 

「船乗りだけはダメだ」という父。

「初めて商売女ではない「まともな女」に出会った」

、、と、アンナに夢中なマット。

 

2人は、アンナが娼婦だったことを知らない。。

 

 

アンナはマットとの結婚を拒んでいたが、

仕方なく、娼婦だったことを2人に打ち明ける。

 

騙されたと怒り、

自分の苦しみをアンナのせいだと

被害者面で去っていくマット。

 

子どもの頃から、奴隷のようにこきつかわれ、

ようやく逃げ出したが、

生きていくために身を持ち崩した。

 

彼女は悪くないのに、

娼婦だったことを責める男たち。。。

 

「これからは、お父さんではなく俺に従うんだ。」

と、無意識なのだろうが、

彼女が所有物であるかのような言葉。

 

男性陣の理不尽な態度。

 

アンナは、冷静に見つめて

そのことにちゃんと気づいている。

 

彼女の強さと、賢さ、純粋さ。

そして、時々清らかな美しさを感じさせる。

 

篠原涼子さんの舞台は初めて観ましたが、

低いトーンのセリフは、

私には心地よかったです。

 

最後は、なんとなくハッピーエンドに終わったのも、

理不尽なモヤモヤ感が残らず、

救いがあってよかったです。

 

 

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