帝国劇場 ミュージカル『マリー・アントワネット』観劇
- 2018.11.23 Friday
- 15:48
『マリー・アントワネット』帝国劇場 11/22(木)18:00
<本日のキャスト>
2006年初演の『マリー・アントワネット』
新演出版、ということで、
わかりにくかった人物を少し整理して、
帝劇らしい少しきらびやかな演出に変わったものと思い、
いったいどんな舞台になったのかと、
興味があったのですが…
びっくり!!
ストーリー設定と一部の音楽は同じだけど、
全く違う内容になっていた。
台本も、場面も、全く違うし、
同じ歌でも歌う状況やニュアンスが変わっている。
1幕の間、
あれ?こんな内容だっけ?
あのシーンは?
ずっと頭の中に「?」マーク。
こういうのは『新演出版』というのかな??
初演の『マリー・アントワネット』は、
帝劇ミュージカルではありえないような、
重く、残酷で、ある意味救いのない内容。
栗山民也演出で、
帝劇であれをやっちゃうのが、すごい!
と、思った。
でも、さすがに再演はないだろう‥。
と思っていたら、今回の再演。
演出を変えて、少し華やかにアレンジしたんだろうなぁ、と
勝手に思っていました。
アントワネットとフェルセンの悲恋を中心にしたという、今回の舞台は、
良くいえば、わかりやすく観やすい。
でも、初演の時にあった
終演後に、あれはなぜだったのだろう?とか、
どういうことなんだろう?とか、
考えさせる要素や、
原作の残虐な一面はかなりなくなった。
偶然、幕間に客席で会った知人の、
その方は初演は観ていないのですが、
「‥何か、普通じゃない?」
と言った一言で、
1幕の間の??が解決した。
『1789-バスティーユの恋人たち』
とか、何かどこかで見たことあるような感じ。
と、ここまでは、
肉まんのつもりで食べたら、
あんまんだった、というような違和感。
幕開けからフェルゼン(田代万里生)の歌は素敵だったし、
笹本玲奈さんのアントワネットは美しく、
後半の幽閉されてからのお芝居もすごかった。
ソニンのマルグリットのパワー。
オルレアン公の吉原光夫さん。
ジャック・エベール役に坂元健児さん。
素晴らしい俳優さんが集まっているので、
個々の俳優さんのお芝居や歌の満足度は高い。
‥ただ、やっぱり全体の内容が
「普通の」華やかなフランス革命もの。
に、見えてしまう。
あ、肉まんのつもりで食べたからかな^^
うーん、どっちがいいのかというと、
まだ混乱から抜け出せないのですが、
共感しやすく、わかりやすくなったのと同時に、
初演版には、他のミュージカルにはないすごいところも確かにあった。
その部分も失われてしまったというか、
両方あるのかな、
と思います。
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